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「確率」の常識を身につけておく [基礎知識]


トレーダーから見ると、勝敗は確率的に決まるものです。同じような条件でエントリーしても、その時々によって勝敗や利益は異なります。


もしも、確率的に決まるのではなく、特定の条件なら100%勝てるという事になれば、その投資法を多くのトレーダーが実行することになり、その結果、その投資法は機能しなくなります。従って、勝敗が確率的に決まるのは、仕方がないのですね。


確率的に勝敗が決まるのであれば、確率についての常識を身につけないとヤバイです。


例えば、勝率でも利益率でも、他の指標でもいいですが、必ず誤差があります。勝率60%と言ったときに、本当は、信頼性95%で勝率55%~65%に入る、という表現になります。この場合、信頼性95%に相当する誤差は±5%となります。


誤差がどの程度の大きさになるのかは、母集団のデータの数、つまりトレード数によって決まります。データが少なければ誤差が大きく、データが多くなれば誤差が小さくなります。


勝率60%といっても、10個のトレードから導かれた場合と、100個のトレードから導かれた場合と、1,000個のトレードから導かれた場合と、10,000個のトレードから導かれた場合では、誤差が全然違うのです。


確率の常識を身につければ、こうした視点を自然に持てるようになります。


タグ:確率
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ボラティリティとリスク [基礎知識]


ボラティリティが高いとは、価格変動率が大きいことを意味します。そのため、


ボラティリティの大きさ = リスクの大きさ (★)


みたいなイメージがあるかもしれません。


しかし、リスクの大きさを金額で把握するという視点で見ると、(★)は正しくありません。なぜなら金額で見たリスクは投資金額にも依存しており、例えば、投資金額を半分にすればリスクも半分になるからです。


AとBの2つの投資対象があり、AのボラティリティはBのボラティリティの2倍だったとします。Aの方がリスクが高い投資対象と捉えがちですが、Aに投入する資金をBに投入する資金の半分にすれば、リスクは同じです。


その場合、半分の資金で済む分だけ、Aの方がメリットがあるとも言えます。ポジションを持っている間に拘束される資金が半分で済むわけですから。


こういった話は、リスクを金額で判断する癖をつければ、自然と理解できるものです。


 


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ポートフォリオについて思う事 [基礎知識]


ポートフォリオは、投資の成果を安定化させるために重要な手法です。その事には疑いはないのですが、ポートフォリオは決して万能ではない点にも注意が必要です。


経済危機などのときには、ポートフォリオのメンバー全てが不利な方向に動くことがあります。その例として一番わかりやすいのは、日本株のみで構成したポートフォリオでしょう。日経平均が暴落する局面では、ポートフォリオの全ての銘柄が下げる可能性が大です。


また、ポートフォリオが万能でないことを示す、もう1つの話があります。それは、ポートフォリオ理論に精通した専門家が、意外と投資で勝てていないらしい、という話です。


まあ、似たような話として、経済学者・エコノミストが、意外と投資で勝てないというのもありますね。投資で勝つためには投資家心理、つまり心理学が重要だからではないかと、私は考えています。


 


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利益率の見方 [基礎知識]

『リスクの揃え方』でも述べましたが、利益を見比べる場合も、リスクを金額で揃えてから比較する必要があります。


例えば、次のような2つの投資法があったとします。(リスクは過去の最大ドローダウンなどで見積れば良いでしょう。)


投資法A.年利40%、リスク30%
投資法B.年利20%、リスク10%


覚悟する損失を年間30万円とすると、投資できる(=リスクにさらせる)資金は、A,Bそれぞれ次のようになります。


投資法A.30÷0.3=100万円
投資法B.30÷0.1=300万円


それぞれの資金量に対する年利を計算すると、


投資法A.100×0.4=40万円
投資法B.300×0.2=60万円


となります。


単純に年利率だけ見れば投資法Aが魅力的ですが、リスク金額を揃えて比較すると投資法Bの方が魅力的ですね。


 


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複利は“掛け算”の世界 [基礎知識]

複利の計算に使われるのは“掛け算”です。例えば、年利5%の複利で、N年後の資金が何倍になっているかを計算するには、


1.05のN乗


を求めればよいわけです。


上の例では必ず1年後には5%の利益が出ていて、損をすることは考えていません。しかし、実際のトレードでは損をすることが普通にありますね。そうなると、複利の掛け算はマイナスに作用します。


例えば、毎年5%の損失なら、N年後には、


0.95のN乗


倍に資金が減っています。


ところで、計算法則が掛け算であるということは、順番を入れ替えても結果は同じという事です。つまり、次の2つは同じ結果(資金残高)になるわけです。


● 20%損失、その後、20%の利益
● 20%利益、その後、20%の損失


また、勝率が50%では資金がだんだん減っていくことも用意にわかります。例えば、20%損失と20%の利益の組み合わせで資金が何倍になるかというと、


(1 - 0.2)×(1 + 0.2)= 1 - (0.2の2乗)< 1


だからです。


タグ:複利
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リスク管理と破産確率 [基礎知識]

投資で有効な売買手法を行っていても、リスク管理が悪ければ、破産したり、回復できないほどの大損を出してしまいます。


トレーダーは、自分の全投資資金に対して、どの程度の割合までリスクにさらすのかを適性に判断しなければなりません。それを行なわないと、破産するべくして破産するのです。


最も簡単には、何連敗まで受け入れるのかをはっきりさせる事です。その際に重要なのは、その連敗数が簡単には実現しないこと。たとえば、1%未満であること。


そして、その連敗が実際に起こっても大きな打撃を受けないように、1トレードに投入する資金量を決めることです。


これは、最低条件です。


実際には、もう少し現実に近い形で評価した方がよいと考えています。それには、バルサラの破産確率というものを学ぶのがよいでしょう。


数学に自信があるなら、バルサラの破産確率の理屈から学びましょう。


もしも、数式なんて見るのも嫌だというのなら、計算結果だけ調べて利用しましょう。計算結果は表やグラフの形で与えられています。ただし、条件の確認だけはちゃんと行なってください。


 


タグ:リスク管理
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資産曲線をパターンとして見る [基礎知識]

資産曲線とは、トレードの結果、資金が時間とともにどのように増減するかを表したグラフです。英語では、エクイティ・カーブ(Equity Curve)と言います。


資産曲線は、売買ロジックを評価する時に必ず確認しておきたいものです。一目見て、その売買ロジックの性格が直感的にわかるからです。


まず、資産曲線が全体として右肩上がりになっていないものは論外です。


右肩上がりになっているものでも、そのカーブには特徴が見られるはずです。パターンとしては、


● 直線に近い形で右肩上がり
● 右肩上がりで急な部分と緩やかな部分を繰り返している
● 階段状に右肩上がり
● 直線的に右肩上がりだが、時々大きく凹んでいる
● 直線的に右肩上がりだが、時々大きく出っ張っている


といったようなものがあります。


基本的には、「直線に近い形で右肩上がり」が精神的に楽であり、理想的です。


「階段状に右肩上がり」は全体の期間のなかで利益が発生する時間が一瞬です。利益の発生しない期間に運用を継続できない可能性が高いので、避けるのが無難でしょう。


タグ:資産曲線
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バイナリーオプションとリスク [基礎知識]

バイナリーオプションは低リスクだと思っている人がいます。100円から投資できるとか、気楽に実践できるという記述を目にすることが多いためでしょう。


しかし、実は、投資資金に対するリスクは大きいのです。


バイナリーオプションのバイナリーとは、0か1かという事です。予想が当ればまるまる利益をもらえるけれども、予想が外れればゼロ。言い換えれば、投資資金の全てを失うということです。


この事からも、バイナリーオプションの投資資金に対するリスクが大きいことは明らかですね。


投資家に可能なことは、1回1回の投資資金を全資金に対して十分に小さくすることです。これによって、全資金に対するリスクを抑えることはできます。


 


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連敗数と資金管理 [基礎知識]

トレードでは、損切りを行うのが常識です。そして、損切りは負けトレードの損失の目安となります。例えば5連敗したら、損切り額のだいたい5倍の損失が発生するわけです。


システムトレードの場合はパフォーマンスデータがそろっているはずなので、自分が運用するトレードシステムの勝率がわかっています。すると、連敗数とその発生する確率が計算できます。


例えば、勝率60%のトレードシステムが5連敗する確率は、0.4の5乗で約1%です。もし、1%の確率で起こる事まで“想定内”とするのであれば、5連敗したときの損失額が、少なくとも致命的な打撃にならないようにしなければなりません。


具体的には、損切り額の5倍が問題の無い金額になるよう、投入資金の量を調節すれば良いですね。仮に、最大損失額を50万円以内にしたいのであれば、1トレードあたり10万円以内の損失に抑えなければなりません。


このような見積を行って投入資金量を決めれば、致命的な事態に陥る事はないはずです。


 


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自動売買の練習は無料システムで [基礎知識]

何事も、熟達するには練習が欠かせません。“知っている”だけでは上手くできないのが世の常です。


これは、投資ジャンルの自動売買も同じです。一見すると、完全自動のプログラムを動かしておくだけだから、いったい何を練習するのかと思うかもしれませんね。


実は、自動売買システムを使いこなすための術を練習するのです。


多くの初心者の“夢”とは異なり、特定の強力なシステムを動かしておけばずっと稼いでくれるなんて事は、まずありません。


人間であるトレーダーが、


自動売買システムの能力を見定め、
調子を見ながら運用し、
不調になったら休ませ、
代わりのシステムを見つけて運用し、
   ・・・・・


といったオペレーションをしなければならないのです。そのための技術が必要なわけですね。


これは、基本的な知識だけでは駄目で、実際に経験しないと上達しません。


練習段階でも、いくつものシステムを必要とします。その度に高価なシステムを購入するのは賢くありません。


無料の自動売買システムを利用できる場合は、積極的に利用すると良いでしょう。FXのジャンルなら、ゲムトレードのサイトで多くの無料EAを利用できます。


タグ:自動売買
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