複利は“掛け算”の世界 [基礎知識]

複利の計算に使われるのは“掛け算”です。例えば、年利5%の複利で、N年後の資金が何倍になっているかを計算するには、


1.05のN乗


を求めればよいわけです。


上の例では必ず1年後には5%の利益が出ていて、損をすることは考えていません。しかし、実際のトレードでは損をすることが普通にありますね。そうなると、複利の掛け算はマイナスに作用します。


例えば、毎年5%の損失なら、N年後には、


0.95のN乗


倍に資金が減っています。


ところで、計算法則が掛け算であるということは、順番を入れ替えても結果は同じという事です。つまり、次の2つは同じ結果(資金残高)になるわけです。


● 20%損失、その後、20%の利益
● 20%利益、その後、20%の損失


また、勝率が50%では資金がだんだん減っていくことも用意にわかります。例えば、20%損失と20%の利益の組み合わせで資金が何倍になるかというと、


(1 - 0.2)×(1 + 0.2)= 1 - (0.2の2乗)< 1


だからです。


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